薄い色のサングラスが自然に見えるかどうかは、可視光線透過率という数字で決まります。色の名前は当てになりません。同じ「ライト」と付いていても、Leottiのライトグレーは57%、ライトブラウンは85%で、通す光の量が28ポイント違います。この差は、目が透けて見えるかどうかにも、夜になってかけたままでいられるかどうかにも直結します。
数字を出せるのは、レンズを鯖江でつくって全種類の透過率を測っているからです。この記事の数値は2026年8月27日にレンズガイドと商品データで確認したものです。
薄い色のサングラスは色の名前ではなく可視光線透過率で選ぶ
可視光線透過率は、レンズがどれだけ光を通すかを0から100%で表した数字です。100%に近いほど薄く、0%に近いほど濃くなります。薄い色のサングラスを探すときは、「ライトグレー」といった色名ではなく、この数字を見ます。数字は商品ページや値札に必ず書かれています。
目安として、Leottiの通常カラーは57%から93%のあいだに収まります。偏光レンズは15%から17%、調光レンズは屋外で22%まで濃くなります。「薄い」と「濃い」は、このくらい離れた話です。
| 濃さの区分 | 可視光線透過率 | Leottiで該当するレンズ |
|---|---|---|
| ほぼ素通し | 93% | UVカットクリア |
| 薄い | 74〜85% | ライトブラウン、ライトブルー、Pepeのライトグレー |
| やや薄い | 57〜65% | ライトグリーン、ライトグレー |
| 濃い | 15〜22% | 偏光グレー、偏光ブラウン、偏光グリーン、屋外の調光 |
「薄い色」に決まった定義はなく、確かめられるのは表示された透過率だけ
「薄い色のサングラス」は何%からという公的な決まりがありません。呼び方はお店ごとに違います。ただし数字そのものは表示が義務づけられているので、誰でも確かめられます。
サングラスは家庭用品品質表示法の対象で、消費者庁の定めにより可視光線透過率と紫外線透過率を表示しなければなりません。可視光線透過率の許容差は表示値の±7、紫外線透過率は±10%です。調光レンズはいちばん濃くなったときの値を書きます。
もうひとつ、品名の区分も決まっています。「サングラス」「偏光サングラス」「ファッション用グラス」の3つで、分かれ目は色の濃さではありません。レンズの屈折力や平行度といった光学的な条件と、偏光度90%以上かどうかで決まります。薄い色だからファッション用グラスになる、という話ではないわけです。
薄い色が自然に見えるのは目が透けるからで、目にやさしいからではない
薄い色のサングラスが自然に見えるのは、目の位置と表情が相手に伝わるからです。濃いレンズは目を隠します。隠れると表情が読めなくなり、話している相手に硬い印象を与えます。仕事の場や街なかで浮きにくいのは、この一点によるところが大きいです。
一方で、「薄い色のほうが目にやさしい」という説明はよく見かけますが、これは正確ではありません。濃いレンズをかけると瞳孔が開き、開いた瞳孔から紫外線が入るので危ない、という理屈が根拠になっています。ところが当のレンズメーカーも眼科も、そこは心配しなくていいと言っています。
東海光学は「基本的にメガネ屋さんで販売しているサングラスは、紫外線をほぼ100%吸収しています」と書いたうえで、UV400カットの表示があれば濃いレンズでも問題ないとしています。危ないのは紫外線を通してしまう粗悪な濃いレンズだけだという整理です。名古屋市南区の川本眼科も「必要なら、積極的に色が濃いサングラスを選びましょう」と、むしろ逆の勧め方をしています。
つまり薄い色を選ぶ理由は、目の健康ではありません。理由は次の2つです。
- 目が透けるので、顔から浮かない
- 光を通すぶん、夕方や夜になってもかけたままでいられる
紫外線対策として見るなら、色の濃さではなく紫外線透過率のほうを確認してください。Leottiは色のないUVカットクリア(93%)でも紫外線を遮ります。
出典 東海光学「濃いサングラス=危険」それって本当? / 川本眼科 サングラス

夜や薄暮でもかけたままにできるのは透過率75%以上のレンズだけ
薄い色のサングラスは夜も使えると書かれることがありますが、線引きがあります。JIS T7333:2018 の 6.3.4 は、視感透過率が75%未満のレンズを薄暮または夜間の路上で使ってはならないと定めています。昼間については 6.3.3 で、8%を超えていることが条件です。
この線をLeottiのレンズに当てはめると、こうなります。
| レンズ | 可視光線透過率 | 昼間の運転 | 薄暮・夜間 |
|---|---|---|---|
| UVカットクリア | 93% | 可 | 可 |
| ライトブラウン | 85% | 可 | 可 |
| ライトブルー(Nino・Beppe・Gigi) | 79% | 可 | 可 |
| ライトブルー(Pepe) | 93% | 可 | 可 |
| ライトグレー(Pepe) | 74% | 可 | 不可 |
| ライトグリーン | 65% | 可 | 不可 |
| ライトグレー(Nino・Beppe・Gigi) | 57% | 可 | 不可 |
見てのとおり、Pepeのライトグレーは74%で、1ポイント足りません。かなり薄く見えるレンズでも、規格の線の外側に落ちることがあります。ここは色名でも見た目でも判断できない部分です。
JISにはもうひとつ条件があります。信号の色を見分けられることです。6.3.5 が相対視感減衰係数の下限を決めていて、赤は0.8、黄と緑は0.6、青は0.4を下回ってはいけません。色付きレンズで運転するなら、この条件を満たしたレンズを選ぶ必要があります。
JISは法律ではないので、外れたレンズをかけて運転しても直接の罰則はありません。ただし見えづらい状態で事故を起こせば、道路交通法第70条の安全運転義務違反を問われることがあります。
出典 JIS T7333:2018 屈折補正用眼鏡レンズの透過率の仕様及び試験方法 / 東海光学 運転で使用できないサングラス
色ごとに変わる見え方と顔うつり
同じ薄さでも、色が変われば見えている景色の色が変わります。「自然」には2つの意味があって、景色の色が変わらないことを自然と呼ぶ人もいれば、顔から浮かないことを自然と呼ぶ人もいます。求めているほうで色を決めると、迷いません。
| レンズ | 透過率 | 景色の見え方 | 顔うつり |
|---|---|---|---|
| ライトグレー | 57%(Pepeは74%) | 色の見え方をいちばん変えない。明るさだけが落ちる | 顔の印象を動かさない。仕事の場に向く |
| ライトブラウン | 85% | 輪郭がはっきりして見える | 肌になじむ。デミ(べっこう柄)のフレームと同系色 |
| ライトブルー | 79%(Pepeは93%) | 黄色みのある光を抑える | 目元が涼しく見える。夏に向く |
| ライトグリーン | 65% | 裸眼に近い色の感じ | 目元のくすみが出にくい。緑の多い場所に向く |
| UVカットクリア | 93% | 色は変わらない | サングラスに見えない。眼鏡として使える |
グレーは「景色の色を変えない」、ブラウンは「顔になじむ」。この2つが薄い色のサングラスで選ばれることの多い色です。どちらを取るかで、最初の候補は2本に絞れます。
Leottiの薄い色レンズは57%から93%まで分かれている
Leottiのレンズはすべて鯖江産で、通常カラーは5色あります。数字は2026年8月27日時点のものです。
| レンズ | Nino・Beppe・Gigi | Pepe |
|---|---|---|
| UVカットクリア | 93% | 取り扱いなし |
| ライトブラウン | 85% | 85% |
| ライトブルー | 79% | 93% |
| ライトグリーン | 65% | 取り扱いなし |
| ライトグレー | 57% | 74% |
同じ色名でもモデルで値が変わるのは、メタルフレームのPepeだけ別のレンズを使っているからです。ライトグレーで17ポイント、ライトブルーで14ポイントの差があります。ブルーにいたっては、Pepeの93%はUVカットクリアと同じ数字です。
フレームの色でレンズの選択肢が分かれる
もうひとつ、選ぶ前に知っておくと早い点があります。Leottiはフレームの色ごとに選べるレンズが決まっていて、好きな組み合わせを自由に作れるわけではありません。
| フレーム | 選べる通常カラー |
|---|---|
| Nino ブラック / Beppe ブラック / Gigi ブラック | UVカットクリア、ライトグレー、ライトブルー |
| Nino デミ / Beppe デミ | UVカットクリア、ライトブラウン、ライトグリーン |
| Pepe シルバー / ガンメタル | ライトグレー、ライトブラウン、ライトブルー |
黒のフレームには寒色のグレーとブルー、べっこう柄のデミには暖色のブラウンとグリーンが付きます。ライトブラウンを入れたければフレームはデミかPepeになる、という順番で決まっていくわけです。
なお通常カラーは、偏光と調光より5,500円安く設定しています。NinoとBeppeが28,600円、Gigiが33,000円、Pepeが12,100円です(すべて税込)。
各レンズの色見本と、そのレンズを選べるモデルはレンズガイドにまとめてあります。

薄い色のサングラスを選ぶ4つの手順
- かける時間帯を決める。 夕方や夜も外さずにいたいなら、可視光線透過率75%以上のレンズに絞ります。昼間だけなら57%まで下げて構いません。
- 色名ではなく数字を見る。 「ライト」「クリア」といった呼び方はお店ごとに違います。表示された可視光線透過率だけが共通の物差しです。
- 見え方と顔うつりのどちらを優先するか決める。 景色の色を変えたくないならグレー、顔になじませたいならブラウンから見ます。
- 正面から撮った写真で目の透け方を確かめる。 通販で選ぶときは、レンズ越しに目が見えている写真があるかどうかを見ます。斜めからの写真や強い照明の写真では、実際より薄く写ります。
サイズが合っていないと、レンズの色以前に顔から浮きます。玉幅とフレーム幅の見方はサングラスのレンズ幅の目安に、顔型との合わせ方はメンズに似合うサングラスの顔型別の選び方に分けて書いています。
1本で薄さと濃さを両方使いたいときの調光レンズ
室内では薄く、屋外では濃くしたいなら、紫外線の量で濃さが変わる調光レンズという選択肢があります。Leottiの調光グレーと調光ブラウンは室内95%、屋外22%まで動きます。室内の95%はUVカットクリアの93%とほぼ同じで、色が抜けた状態は透明レンズと変わりません。
ただし屋外の22%は、偏光レンズの15〜17%に近い濃さです。屋外で薄い色のまま使いたい人が求めているものとは別になります。色が変わるまでに時間がかかること、気温が高いと濃くなりにくいこと、車のフロントガラス越しでは変わりにくいことも、あらかじめ知っておいてください。
偏光と調光の使い分けは偏光サングラスと調光サングラスの違いにまとめています。
鯖江でつくるLeottiの薄い色レンズ
Leottiはレンズを全種類、眼鏡の産地である鯖江でつくっています。通常カラー、偏光、調光のどれを選んでも産地は変わりません。フレームは鯖江で企画・設計し、磨きと組み立て、検品を鯖江の職人が行っています。
薄い色のレンズは、濃いレンズよりごまかしが効きません。透けて見えるぶん、レンズの面のゆがみもフレームの合わせも、かけている人の目の位置も、そのまま外から見えます。透過率の数字を全色公開しているのも、色名だけでは選べないと考えているからです。
| モデル | 形状 | サイズ表記 | 価格(税込) |
|---|---|---|---|
| Nino | 8mm厚アセテートの太めウェリントン | 52□21-145(41) | 28,600円 |
| Beppe | 丸みのあるウェリントン | 52□21-145(42) | 28,600円 |
| Gigi | アセテートとメタルのブロウライン | 53□17-145(38) | 33,000円 |
| Pepe | 細メタルのダブルブリッジ | 56□16-140(40) | 12,100円 |
アセテートの3型はアセテートフレーム、Pepeはメタルフレームから見られます。
薄い色のサングラス選びの要点
- 薄さは色名では分からない。可視光線透過率の数字で判断する
- Leottiの通常カラーは57%から93%まで。同じ「ライト」でも28ポイントの差がある
- 夕方や夜もかけたままにするなら75%以上。Pepeのライトグレー74%は1ポイント届かない
- 「薄い色は目にやさしい」は正確ではない。紫外線対策は色の濃さではなく紫外線透過率で見る
- 景色の色を変えたくないならグレー、顔になじませたいならブラウン
- フレームの色で選べるレンズが決まっている。黒はグレーとブルー、デミはブラウンとグリーン