度付きサングラスをメンズが選ぶとき、最初に決まるのはフレームの形ではありません。レンズをどこまで濃くできるかです。
度付きにできる濃さには上限があります。Leottiで度数を入れられるのは可視光線透過率57%から93%の5色で、偏光レンズ(15%から17%)と調光レンズ(屋外22%)には現在のところ度付きの取り扱いがありません。「濃い度付きサングラス」という選択肢が、はじめから無いということです。
もうひとつ。売り場で見る「濃度」と、レンズの表示にある「可視光線透過率」は別の数字です。同じ「85」が、一方では濃いレンズ、もう一方では薄いレンズを指します。
Leotti(レオッティ)はレンズを全種類、鯖江でつくっています。商品データから度付き21通りの価格と透過率を取り直して、決める順番をまとめました。
度付きサングラスにできるのは透過率57%から93%の薄い色
度付きサングラスにできる濃さには上限があります。Leottiで度数を入れられるのは、可視光線透過率57%から93%の5色です。偏光レンズと調光レンズには、現在のところ度付きの取り扱いがありません。度付きレンズそのものの価格が大きく上がるため、扱いを検討している段階です。
つまり、反射を消したい人と、濃いレンズで日中のまぶしさを抑えたい人は、度付きという条件を足した時点で選択肢から外れます。コンタクトレンズと度なしの偏光レンズを組み合わせるか、度付きにできるカラーレンズで濃さだけ確保するか、どちらかになります。
| レンズ | 可視光線透過率 | 度付き |
|---|---|---|
| クリア | 93% | できる |
| ブラウン | 85% | できる |
| ブルー | 79%(Pepeは93%) | できる |
| グリーン | 65% | できる |
| グレー | 57%(Pepeは74%) | できる |
| 偏光グレー | 15% | 取り扱いなし |
| 偏光ブラウン、偏光グリーン | 17% | 取り扱いなし |
| 調光グレー、調光ブラウン | 室内95%から屋外22% | 取り扱いなし |
透過率の表示には許容差があります。家庭用品品質表示法にもとづく消費者庁の告示では、可視光線透過率は表示値の±7以内。79%と85%を1%刻みで読み比べる意味はありません(消費者庁 家庭用品品質表示法 サングラス)。
濃い側そのものを知りたい場合は、偏光サングラスをメンズが選ぶときの3つの数字と調光サングラスの屋外22%に、それぞれの実測値を載せています。

「濃度85%」と「透過率85%」は正反対の意味になる
レンズの濃さを表す数字は2種類あります。「濃度」は光をどれだけ遮るかの割合、「可視光線透過率」は光をどれだけ通すかの割合で、向きが逆です。濃度85%は日中専用の濃いレンズ、透過率85%は夜も使える薄いレンズを指します。
やっかいなのは、この2つが店によって混在することです。ビジョンメガネはカラーレンズをトーン10%から85%で並べ、Leottiは透過率で表示しています。同じ数字を見ているつもりで、逆のものを選びかねません。
| 表示 | 何の割合か | 「85」のとき |
|---|---|---|
| 濃度(トーン) | 光を遮る割合 | 濃い。日中だけ |
| 可視光線透過率 | 光を通す割合 | 薄い。夜も使える |
さらに、濃度から透過率を引き算で求めることもできません。レンズメーカーの東海光学は、濃度には「明確な定義はなく」メーカーによって表現がまちまちだと書いています。換算は目安にとどまる、とも(東海光学 視感透過率とは)。実際、同じ濃度10%でも色によって透過率は91%から93%に分かれます。
レンズの表示が濃度だったら、透過率が何%かを聞いてください。夜間運転の可否は透過率でしか判断できません。
度付きにする費用は、店が何に対して加算しているかで変わる
度付きサングラスの費用は、金額だけを並べても比べられません。店によって「完成品1本の総額」「手持ちを度付きに変える加算」「カラーを足す加算」と、数えている対象が違うからです。
| 金額(税込) | 何に対する金額か | |
|---|---|---|
| Zoff | 8,800円から | 度付きサングラス1本の総額 |
| OWNDAYS | 8,400円 | 手持ちのサングラスを度付きに変える加算 |
| OWNDAYS | 4,000円 | 手持ちのメガネを度付きサングラスに変える加算 |
| 眼鏡市場 | 4,400円 | カラーを足す加算。手持ちのレンズ交換は11,880円に4,400円を足す |
| ビジョンメガネ | 11,200円から | カラーレンズ単焦点のレンズ代 |
| Leotti | 11,000円(クリア)、13,200円(カラー) | 度なしからの加算 |
Leottiはフレームとレンズを分けて売っていないので、商品ページに出ている価格がそのまま総額です。レンズ代を別に足す必要はありません。
手持ちのサングラスを持ち込む手も、条件が付きます。OWNDAYSは「フレームの形状とお客様の度数によっては対応不可」と明記していて、オンラインストアではレンズ変更を受け付けていません。カーブの強いフレームは度が入りにくいからです。店へ行く前提になります。
夜も運転するならブラウン85%かブルー79%を選ぶ
夜間も外さずに運転するなら、可視光線透過率75%以上のレンズに絞られます。色が入っていて75%を越えているのはブラウン85%とブルー79%の2色です。クリア93%も夜は使えますが、ほぼ無色なので日中のまぶしさは減りません。
75%という線は、JIS T7333:2018 の 6.3.4 が「75%未満のレンズは薄暮と夜間の運転に使えない」と定めていることから来ています。Zoffも「透過率75%未満のカラーレンズは不適合」と書いています。Leottiの度付き21通りのうち、75%以上は14通り。残る7通りは日中だけです。
| モデル | 度付きにできる色と透過率 | 夜も使える色 |
|---|---|---|
| Nino ブラック | クリア93%、ブルー79%、グレー57% | クリア、ブルー |
| Nino デミ | クリア93%、ブラウン85%、グリーン65% | クリア、ブラウン |
| Beppe ブラック | クリア93%、ブルー79%、グレー57% | クリア、ブルー |
| Beppe デミ | クリア93%、ブラウン85%、グリーン65% | クリア、ブラウン |
| Gigi ブラック | クリア93%、ブルー79%、グレー57% | クリア、ブルー |
| Pepe シルバー | ブルー93%、ブラウン85%、グレー74% | ブルー、ブラウン |
| Pepe ガンメタル | ブルー93%、ブラウン85%、グレー74% | ブルー、ブラウン |
目を引くのはPepeのグレーです。Pepeは細メタルで、ライトカラーがアセテートの3型とは別のレンズになります。グレーはアセテート3型の57%に対して74%と明るいのに、75%の線を1ポイント下回ります。昼間の運転には使えますが、夜は外すことになる。
昼も夜も1本で通したいなら、選ぶ色はブラウン85%かブルー79%です。グレーの濃さがどうしても必要なら、度数はブラウンに入れて、グレーは度なしで別に持つことになります。運転そのものの基準は偏光サングラスで運転するときの透過率に条項ごと書いています。

Leottiの度付きは7型21通りで総額23,100円から
Leottiの度付きは7つの商品に3色ずつ、合わせて21通りです。総額は23,100円から46,200円。加算額はクリアが11,000円、カラーが13,200円で、選ぶ色で変わります。
| モデル | 度なし | クリア度付き | カラー度付き |
|---|---|---|---|
| Nino ブラック、デミ | 28,600円 | 39,600円 | 41,800円 |
| Beppe ブラック、デミ | 28,600円 | 39,600円 | 41,800円 |
| Gigi ブラック | 33,000円 | 44,000円 | 46,200円 |
| Pepe シルバー | 12,100円 | 取り扱いなし | 23,100円から25,300円 |
| Pepe ガンメタル | 12,100円 | 取り扱いなし | 25,300円 |
Pepeにはクリアのレンズ自体が無いので、度付きもグレー、ブラウン、ブルーの3色から選びます。価格は動くので、買う前に各商品ページで確かめてください。
同じ型でも、ブラックとデミで選べる色が違います。ブラックはグレーとブルー、デミはブラウンとグリーン。色から決めた人が、その色を持つテンプルの柄に合わせる形になります。レンズの色ごとの見え方はレンズガイドに全9色を並べています。

度数は注文後に処方箋をメールで送って渡す
度付きは受注生産です。注文後に、処方箋か手元の眼鏡の度数が分かるものをメールで送ってもらう形で度数を受け取ります。納期はクリアが約10日、カラーが約14日。レンズは屈折率1.67で、UVカットとマルチコートが付きます。
商品ページでは、レンズの色を選ぶと料金と納期の表示が切り替わります。グレーを選べば13,200円と約14日、クリアを選べば11,000円と約10日。偏光と調光を選ぶと、度付きの取り扱いがないことが出ます。選んでから金額を自分で対応づけなくて済むようにしています。
受注生産なので、送る度数は事前に確かめてください。処方箋が古い場合は、測り直してから注文するほうが安全です。
夜に使うかどうかから逆算する4手順
度付きサングラスは、型から選ぶと選び直しになります。選べる色が型ごとに違うためです。次の順で決めてください。
- 夜も運転するかを決める。 するなら透過率75%以上に絞られ、クリア93%、ブラウン85%、ブルー79%(Pepeは93%)の3色になります
- 日中だけなら、グレーとグリーンまで広がる。 グレーは57%でいちばん濃く、景色の色を変えません。グリーン65%はその中間です
- 色が決まってから型を選ぶ。 Nino・Beppeのブラックはグレーとブルー、デミはブラウンとグリーン、Pepeはグレー・ブラウン・ブルー。クリアはPepe以外の5商品にあります
- 加算額を足す。 クリアは11,000円、カラーは13,200円。総額は商品ページの表示で確定します
型のサイズや顔との合わせ方から決めたい場合は、メンズのサングラスの選び方に全体の流れを、サングラスのレンズの選び方に規格の読み方を書いています。
この順で進めると、多くの人がブラウン85%に行き着きます。朝に家を出て帰りが暗くなる日が週に何度かあるなら、夜の運転でかけ外しをしなくて済むのがこの色です。度付きで選べる5色のうち、日中の日差しを抑えながら75%の線を越えているのはブラウン85%とブルー79%だけ。デミ(べっこう柄)は黒より顔なじみがよく、度付きのサングラスに抵抗がある人でもかけやすい柄です。1本あれば、夏のあいだだけコンタクトに替える習慣が要らなくなります。
Nino (ニーノ) デミ(べっこう柄)
レンズ ブラウン、度付き
¥41,800税込
この一本を見る鯖江でレンズをつくるLeottiの度付きレンズ
Leottiはレンズを全種類、鯖江でつくっています。クリアもカラーも偏光も調光も同じで、度付きのレンズも鯖江産です。フレームに予算をかけてレンズは安く済ませるやり方をとらなかったのは、かけている時間のほとんどを決めているのがレンズだからです。
メガネをかけている人が、夏のあいだだけコンタクトに替えて過ごす年がありませんか。目が乾く、長時間つけられない、出先で入れ替える場所がない。度付きのサングラスを1本持つと、その切り替えが要らなくなります。
Leottiのフレームは8mm厚のアセテートで、成形は機械、磨きと組み上げは鯖江の職人の手作業です。接合部の3つの金属ピンは装飾ではなく、実際に部品を留めている構造です。度数を入れたレンズは掛け替えが前提になりにくいので、毎日かけるつもりで選ぶ一本になります。重さが気になるなら、細メタルのPepeが12,100円からでいちばん軽い。アセテートの存在感を優先するならNinoかBeppeです。
日中の日差しを抑えて夜も外さずにいたいなら、Ninoデミのブラウン85%です。度数が入っていれば、かけ替えもコンタクトの用意も要らなくなります。

度付きサングラスは濃さの上限から決める
度付きサングラスで迷う原因は、レンズの濃さに関する数字が2種類あって、しかも度付きにできる濃さに上限があることです。ここを先に片付けると、残る選択は型だけになります。
- 度付きにできるのは可視光線透過率57%から93%の5色。偏光と調光は現在のところ取り扱いなし
- 「濃度」と「可視光線透過率」は向きが逆の数字。表示が濃度なら透過率を聞く
- 夜も運転するなら75%以上。Leottiの度付き21通りのうち14通りが該当する
- Pepeのグレーは74%で、75%の線を1ポイント下回る
- 加算額はクリア11,000円、カラー13,200円。総額は23,100円から46,200円
- 型から選ぶと選び直しになる。夜に使うかどうかから逆算する
迷ったらNinoデミのブラウン85%にしてください。度付きにできる5色のうち、日中のまぶしさを抑えながら75%の線を越えているのはブラウン85%とブルー79%の2色だけです。
分かれるのは、夜に運転するかどうかの1点だけ。日が落ちる前に帰る生活で、とにかく日差しを抑えたいならグレー57%です。度付きにできる5色でいちばん濃く、景色の色も変えません。夜は外すことになりますが、黒のウェリントンなので顔に置いたときの収まりがよく、かけている時間がいちばん長くなる一本です。
Nino (ニーノ) ブラック
レンズ グレー、度付き
¥41,800税込
この一本を見る